【プロジェクト型 就業規則作成】雛形ではない「オリジナル就業規則」

【プロジェクト型 就業規則作成】雛形ではない「オリジナル就業規則」

【2019年3月19日公開/2019年9月18日更新】

今日はこれまで話し合ってきた内容を踏まえてどんな就業規則にしていくかを話し合う日だニー。

ココがすごく面白いニー。

・なんのために私たちは働いているの?
・仕事を通じてどんなことを目指しているの?
・私たちが大切にする行動・価値観てなに?
・どんなビジョンを描いているの?

こんなことをこれまで話し合ってきたけれど、就業規則にどう反映させていくか、どんなふうに表現していくか、それらを話し合うニー。

長きにわたり行ってきたワークから見える2つの視点

プロジェクトを通して、様々なワークショップや話し合いを行います。

これらの話し合いを踏まえて2つのことがわかります。

1.チームメンバーの考え方
2.チームメンバーの特徴(傾向・趣味嗜好)

何が違うの?と感じられる方もいらっしゃるかと思いますので、補足をします。

1はワークをする中で考え、言葉にしてきた、「どんな人(仲間)と」「何をして(行動)」「どんな未来を描きたいのか(ビジョン)」ということです。

2は、客観的に見たメンバーの特徴です。

例えば次のような。

・ 「仕事」に対してはプロフェッショナルだが、人とコミュニケーションをとるのは苦手な方が多い
・どんなにわかりやすい言葉で表現していても、「文字を読む」ことには抵抗感がある
・イチから道(答え)を作っていくより、複数の選択肢から選べるようにした方が良い
・人とのつながりを何より大切にしている集団である
・仕事に対してとても意欲的に見えるけれど、Must(◯◯しなければならない)で動いていることが多い

はじめは「この点は特徴かもしれないな」でスタートした仮定も、なんども接しているうちに「やっぱりこうだ」という確信に変わっていきます。

なぜなら、ワークや面談を重ねていると、不思議と何度も出てくる「パターン」「表情」「キーワード」があるからです。

これらを重ねていくと、次なる課題はもちろんのこと、どんな就業規則に落とし込んでいくかが見えてきます。

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守っていきたいルールは「服務規律」に、許せないことは「懲戒規定」に

まずプロジェクトを通して見えてきた「1.チームメンバーの考え方」について見ていきましょう。

これまで話し合ってきた内容が、どのように就業規則に反映されるかというと、例えば次のような内容です。

●ワーク「お互いに気持ちよく働いていくために、守っていきたいルールとは」
→服務規律

●ワーク「これをされたら絶対に許せない、ということは」
→懲戒規定

●ワーク「私たちの仕事は何を生み出し、社会にとってどんな役割を果たすのか」
→はじめに、総則

ポイントは、社員で出し合った「言葉」を就業規則に入れていくということ。

会社は、経営者がいなくては成り立ちません。
それと同時に、社員がいなくては成り立ちません。

ではその社員がどうすれば「自ら考え、動き出す」のでしょうか。

それは、「自分の会社」と思えるかどうか、です。

そのための一つとして、「自分の会社の就業規則を知る・作る・築き上げる」ということは非常に良い機会です。

ぜひ、皆さんで出した言葉を盛り込んでください。
すると不思議と興味を持って自分の会社の働き方のことを考えるようになりますよ。

もし、大切にする内容や許せないことが変われば、1年に一度、修正すれば良いのです。

ルールの変更は、「自分たちが進化した証」だと捉えれば、なんら問題ないのではないでしょうか。

【プロジェクト型 就業規則作成】キックオフ、開始時に押さえておきたい3つのポイント

面白くないなら面白く、読まないならビジュアルで表現する就業規則

次に、ワークやプロジェクトを通して見えてくる「2.チームメンバーの特徴」の反映の仕方を見ていきましょう。

例えばその組織が「何か一風変わったこと」が好きであれば、これまでにないような規則を作ってみてはいかがでしょうか。

例えば「かるた形式」にするなど。

あるいは、「人とのつながりを何よりも大切にする組織」であれば、就業規則を社員研修にも使えるよう、ハンドブックにしてみてはいかがでしょうか。

そのほかにも、イラストを入れたり、しりとり規則を作ってみたり。

見た時に目が輝く!ついつい読んでしまう就業規則の作り方でも取り上げたように、就業規則で「これを書かなければならない」という項目は決まっていますが、その表現方法は自由です。

ぜひ、御社のスタイル、特徴を規則に盛り込んで、オリジナルのものを作り上げてくださいね。

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■まとめ

今回は、就業規則への反映の仕方について見てきました。

プロジェクトを通して就業規則について様々なワークをすると、次の2点が見えてきます。

1.チームメンバーの考え方
2.チームメンバーの特徴(傾向・趣味嗜好)

1は就業規則に実際に盛り込み、
2は就業規則の「表現方法」「まとめ方」に活かしてみてください

全ての人事課題は、組織の成長機会である。

就業規則(働き方)を自分ごとにすることが、必ず御社の組織にとっての成長機会になります。

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