働き方改革のすべてが詰まった「就業規則」。自分たちの働き方を体現するツールにする方法

働き方改革のすべてが詰まった「就業規則」。自分たちの働き方を体現するツールにする方法

【2018年11月29日/2021年9月29日更新】

就業規則って、社員のどのくらいの割合の人が「見たことある」のかニー?

・規則の中身を読んだことがある人
・中身は読んでないけれど、「見たこと」はある人
・会社にあるのは知っているけれど。規則自体見たことが無い人
・会社にあるのかどうかも知らない人

色々な人がいると思うけれど、きっと「じっくり読んだことがある」なんて人は少ないニー。

結構大切なことが書いてあるんだけれど、触れる機会を作れないかニー。

就業規則は「社員が興味をもってはじめて」存在価値が生まれる

世間では「働き方改革」なんてことが言われていますが、働き方改革は単に労働時間短縮だけではなく、色々な意味が含まれるということは、社内で実践!働き方改革20のステップ(1)知る~3分で分かる「働き方改革」解説でも触れたとおりです。

労働時間はもちろんのこと、休み方、定年年齢、社員の種類、職場の風土…色々な側面を持つ「働き方改革」。

実は、これらすべてが「明記してあるもの」それが就業規則です。

そう考えれば、会社で働く社員が「就業規則に書いてある内容」に興味を持つことはとても意義のあることだと思います。

しかし、現実を見渡してみると「書いてある内容には興味が無い」「見たこともない」ということがほとんど。

これでは、就業規則としての価値が半減してしまいます。

もちろん、「何かあったとき(退職するとき、休むとき、出産するとき)に使う」ことは出来ますが、それでは「何か調べたいときの辞書」と同じです。

この「何かあったときだけ出動させる就業規則」ではなく、「自分たちの働き方に興味を持つきっかけ」として就業規則を活用してみませんか。

それが「プロジェクト型(参加型)で進める就業規則の作成」です。

■よく読まれているコラム
世界一わかりやすい「かんたん就業規則解説」~就業規則に記載すべき内容とは

【プロジェクト型 就業規則作成】ハンドブックを作る3つのメリットと作り方解説

 

わかりやすい就業規則ハンドブック「働き方BOOK」▶

 

【事例紹介】1年を通して自分たちの働き方を考え、就業規則にまとめた事例

ある会社で「人事プロジェクト」を発足。

社内的には「自分たちの働き方(給与を含む)を見つめ直し、働きがいのある職場にする」という目的。

社外的には、そんな自分たちの働き方を発信し、「採用につなげていこう」という目的がありました。

まず、メンバーを集めてプロジェクトの目的や進め方を共有。
しかし、全く乗り気でないみなさん。

プロジェクトは毎回こんなスタートが多いです。

ただ、回を重ねていくうちに、普段は口に出せなかった想いが出てきます。

その集大成として「就業規則」という一つにまとめていき、プロジェクトメンバーの口から就業規則の内容を全社員に向けて発表していきます。

終了後メンバーの口からはこんな言葉が発せられます。

「はじめのうちは会社に対する不満ばかりを言っていたが、途中から“不満ではなく課題なんだ”と考えられるようになった」

「自分たちで働き方を考えていくと言われてもピンとこなかったが、実際に自分たちで検討し、社長に相談することで少しずつ変わってきた。自分たちが動けば変わっていくのだと実感することが出来た」

では、どんなステップで、どんなことを考えていくのか。

一つ一つの詳細な内容は各記事でご紹介しますので「就業規則がイキイキ」 から、ご興味あるタイトルをクリックしてください。

全体の流れは、以下にご紹介します。

■よく読まれているコラム
【プロジェクト型 就業規則作成】リーダーが知っておきたい個別面談のイロハ

面談の声掛けはこうする!~効果的な面談は「面談前」から始まっている

 

わかりやすい就業規則ハンドブック「働き方BOOK」▶

 

A4一枚の面談シートを活用して
「面談をうまくいかせる進め方」はコチラから ▶

 

プロジェクトのすすめ方の鉄則:「発散→整理→収束」

「どんな風にプロジェクトを進めて行けば、そんな積極的に参加してくれるのでしょうか」

これは、良く聴かれる質問です。

確かに、「就業規則を見直そうぜ!」と呼びかけて、喜び勇んで参加される方はほとんど皆無。

ポイントは2つあります。

1.十分、意見を発散させること

2.根気よく「待つ」こと

会議の場でも面談でも、合意形成のステップは「発散→整理→収束」と言われていますが、プロジェクトでは特に「発散させること」を大切にしています。

人は、まず吐き出さなければ、新しい考えや意見を取り入れることはできません。
さらに、人は「嫌われるより好かれたい」人がほとんど。

そう考えると、「本音を言ってね」といったところで言えるはずがありません。

そのため、十分に発散させます。
すると、あるときにふと「本音」がで出すときがやってきます。
(早ければ2~3回目、大よそ4~5回目あたりが多いです)

そのための「根気」が必要です。

プロジェクトで取り上げるテーマ例は次の通りです。

1.キックオフ・全体研修
2.会社の強みと課題を考える
3.就業規則とは何か
4.会社で必要とされる行動(コアコンピテンシー)は何か
5.メンバー個別面談
6.ビジョン(みなで実現したい未来)は何か
7.仕事の意味・価値は何か
8.会社にとって大切な価値観は何か
9.就業規則で「自分たちらしさ」を表現する
10.就業規則のタイトルを考える
11.完成内容をみんなで検討する
12.全社員説明会

それぞれの項目は、詳しく各コラムでご紹介していきます。

■よく読まれているコラム
【プロジェクト型 就業規則作成】社員が当事者意識を高めるための手法公開

社内会議・プロジェクト開始時に共有すべき3つのこと(1)目的

■まとめ

今回は、プロジェクト型(参加型)で就業規則を作成・改定していく意味と流れについて見てきました。

1.就業規則は「社員が興味をもってはじめて」存在価値がうまれる
2.【事例紹介】1年を通して自分たちの働き方を考え、就業規則にまとめた事例
3.プロジェクトのすすめ方の鉄則:「発散→整理→収束」

たかが就業規則と感じられるかもしれませんが、前述のとおり「自分たちの働き方を体現した唯一無二の存在である」と言っても過言ではありません。

「こうしなければならない」「こう書かねばならない」という捉われから解放され、ぜひ一度みんなで検討してみてはいかがでしょうか。

 

■よく読まれているコラム

見た時に目が輝く!ついつい読んでしまう就業規則の作り方~なぜツマラナイ就業規則が多いのか

その面談、本当に機能していますか?個人面談をするときに気をつけたい10のポイント

自社で就業規則作成・改定したい方のための動画セミナー▶

 

中小企業様向け【わかりやすい就業規則】▶

 

≪顧問契約不要≫就業規則「ここだけチェック」サービス▶

 

わかりやすい就業規則ハンドブック「働き方BOOK」▶

 

A4一枚の面談シートを活用して
「面談をうまくいかせる進め方」はコチラから ▶