【プロジェクト型 就業規則作成】チームの価値観を明確にし、共有する

【プロジェクト型 就業規則作成】チームの価値観を明確にし、共有する

【2019年3月5日公開/2019年6月20日更新】

今日はプロジェクトミーティングにお邪魔しているニー。

テーマは「価値観」。
とってもシンプルだかけど、大好きなワークだニー。

これまでたくさんの方にやってもらったけれど、一度として「全く同じ価値観」はないニー。

みなさんは、隣の席の方が大切にしている価値観、知っているニーかな?

隣の席の方のお名前はわかりますか?では、価値観は?

「隣の席の人の名前は知ってますよ。

家族構成も、うん、なんとなく。
あれ、子供は2人だったかな?3人だったかな…。

誕生日?
はい、知ってます。確か5月だったかと。

え?価値観?
さすがにそれは知りません。

ま、おおよそ「お金」とか「プライベートな時間」とかを大切にしてるんじゃないですかねぇ」

上記は、会社にお邪魔した時に、ある質問をした時の「よくある答え」です。

隣の席の人、あるいはチームメンバーのどなたでも良いので思い浮かべていただいて、次のことを聞きます。

(1)名前は知っていますか?
(2)家族構成は?
(3)誕生日はいつですか?
(4)大切にしている価値観は?

(2)までは、8割がたの方が答えられます。
しかし、(3)を聞くとバッチリ答えられるのは約1割。

(4)にもなると、明確に答えられるのは皆無です。

何となくお分かりかと思いますが、(3)までは「本人と会話しなくても分かる情報」ですが、(4)は十分会話をしていないとわからない内容ですね。

さて、皆さんはいかがでしょうか。

御社では、「核家族化」ならぬ、「核社員化」していませんか?

今の世の中、マンション、戸建、核家族化が進むとともに個人情報保護が叫ばれ、「横のつながり」が減ってきたと言われています。

マンションの隣人が何人家族であるかさえも分からないことはよくあります。

これと似た様なことが「社内」でも起こっています。

朝会社に来たら、ひたすら「自分の仕事」をする。

必要あれば自分の上司に報告し、時間が来たら帰る。

仕事をこなしているのだから、何も問題はない、と言われればそれまでですが、会社員である前に「一人の人間」です。

毎日いろいろなことが起こり、様々な感情を持つことでしょう。

それらを共有しないまま毎日8時間以上をともに過ごすということは、もはや自分の感情を「無くして」仕事をすることと同じです。

この様な職場では、「ありがとうございます」「おはようございます」といった簡単な挨拶ですら交わされない、素直に「ごめんなさい」が言えない、必要なこともメールで伝えるなどのことが起こっていることが多いです。

もし家族内でこの様な事態だったらどう感じますか?
「実質的に崩壊している」といっても過言ではありません。

職場でも同じ。「実質的に崩壊している職場」が少なくありません。

そんな職場でともに話し合い、確認したいこと、それが「価値観」です。

自分の価値観を伝え、相手の価値観を知ろう

ワークでは、たくさんのキーワードが書かれた紙を一枚配布します。

・愛情
・家族
・向上心
・夢
・安定
・豊かさ
・お金
(計70項目ほど)

これらを見ながら、「自分が大切にする項目5つと、その5項目を選んだ理由」を考えます。
(価値観は創作してもOKです)

そして、一人一人話していく。
ただそれだけです。

その場が10名以内であれば、円になって一人一人発表していけば良いですし、

もっと多い場合、あるいは10名以内だけれどワークに慣れていない場合などは、3人組を作って小グループで共有するのもいいでしょう。

※2人組ではなく3人組にする理由もあります。
2人組では、一人がネガティブだとネガティブな雰囲気に、話したがりの人だと一人しか話せない雰囲気に、と一人の与える影響が大きいためです。

単純なワークですが、2つの大切な要素が入っています。

1.自分は何を大切にしているかを「言葉」にすること
2.相手(自分以外の周囲)は何を大切にするかを「知る」こと

選んだ項目が何だから良いとか、悪いと言ったことはありません。

まずは「違いを知る」そこからがチーム作りのスタートです。

■まとめ

今回は、「チームメンバーの価値観を知る」ということを見てきました。

このワークを行うと驚くと思います。

なぜなら、見事に違うからです。

大抵のコミュニケーションのズレの原因は「私は普通」と思っていることです。

みなさんが「おかしい」と言っているわけではありません。
そうではなく、「普通」の基準はあくまでも自分で決めたもの。

良い、悪いではなく、「人とは違うんだな」と気づき始めると随分ラクになること間違いないでしょう。

繰り返しますが、「会社員」である前に「一人の人間」ですから…。

ぜひ、みなさんもチームメンバーと話し合ってみてくださいね。

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